くろさき茶豆とは
国が認めたブランド枝豆
くろさき茶豆は枝豆で初めて国の地理的表示(GI)保護制度に登録されました
新潟市西区の黒埼地区等で栽培されたくろさき茶豆は、夕張メロンや松阪牛と同じように、生産地や品質の基準とともに国に登録された特産品として、名実ともに枝豆のトップブランドの地位を確立しています。
くろさき茶豆の特徴
くろさき茶豆の特徴
独特の香り
2021年に新潟市衛生環境研究所で実施した香気分析の結果により、くろさき茶豆は「豆」よりも「莢」の部分に多くの香気成分が含まれていることが分かりました。莢ごと豪快に茹でることは、くろさき茶豆の香りを楽しむのに最も適した食べ方だと言えます。
また、同一の条件で調達・調理した他県産の枝豆(茶豆)とも比較し、くろさき茶豆にはより多くの香気成分が含まれていることが分かりました。その圧倒的に香り高いくろさき茶豆は、食べる人の舌だけでなく鼻をも虜にしてしまいます。
朝どり
枝豆につく朝露が鮮度を保ち、気温が高くなる前に脱莢(だっきょう)・選別・洗浄して出荷されます。
実入り8分
くろさき茶豆の種類と出荷時期
くろさき茶豆の種類と出荷時期
くろさき茶豆は8品種を指定
国の地理的表示(GI)保護制度に登録されているのは以下の8品種です。それぞれ出荷時期が違うため、7月上旬から9月上旬のおよそ2ヶ月くらいに渡り「くろさき茶豆」を味わっていただくことができます。
極早生茶豆 | 7月上旬から7月中旬 |
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早生茶豆 | 7月中旬から7月下旬 |
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本茶豆 | 7月下旬から8月上旬 |
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小平方(こひらかた)茶豆 | 7月下旬から8月上旬 |
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新潟茶豆 | 7月下旬から8月上旬 |
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新小平方茶豆 | 7月下旬から8月上旬 |
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盆茶豆 | 7月下旬から8月上旬 |
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ぴかり茶豆 | 8月中旬から9月上旬 |
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くろさき茶豆のルーツ
くろさき茶豆のルーツ
くろさき茶豆のルーツはだだちゃ豆!?
くろさき茶豆は、独特の高い香りと味を有する「小平方(こひらかた)茶豆」を祖先とする品種を用いています。
その小平方茶豆は、明治末~大正の頃、黒埼地区小平方集落に里帰りしたツルさんとトヤさんが、山形県鶴岡市のだだちゃ豆(白山ダダチャ)の種子を持ち帰ったことが始まりと言われています。その後、小平方集落で自家採種により地域に適した食味の良い品種が選抜されて「小平方茶豆」となり、その種子は門外不出とされていました。
昭和40年代になると、地域農業発展のために門外不出とされていた種子が黒埼地区に広められ、茶豆ブームとともに多くの品種が開発されました。
※ただし、くろさき茶豆のルーツには諸説あります。
(出典:新潟市黒埼地区茶豆組合協議会・新潟市西区農業振興協議会・越後中央農業協同組合制作「くろさき茶豆パンフレット」)
枝豆と新潟の関係
枝豆と新潟の関係
新潟県民は美味しいものを独り占め
米どころ新潟。実は米だけではなく、枝豆の栽培面積も日本一で収穫量も全国上位なんです。しかしながら、新潟の枝豆は収穫量に比べて出荷量はそれほど多くありません。流通量の少なさから「幻の枝豆」と表現されることもあります。
その理由の一つとして、新潟の人は「枝豆」が大好きで、美味しい枝豆は自分たちで全部食べてしまっているからだと言われています。その証拠に、枝豆を含むさやまめの消費量は新潟市が日本一なのです。ザルに山盛りの枝豆を頬張る食べ方は、新潟の夏の風物詩にもなっています。
新潟県以外のスーパーや百貨店などで新潟の枝豆、中でも最高級の「くろさき茶豆」を見かけたらそれは大変幸運なことと言えます。新潟県民が独り占めしたくなるほど美味しい茶豆を是非お買い求めください。
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